2017.07.30 洗練の夕涼み
古代の日本人は
宇宙を生み 大自然を司る根源的な生命力を崇拝し、
やがてそれを 外来仏教と区別すべく
「神」と称するようになったと伝えられています。
「神」の解字は「示」と「申」。
「示」は祭壇、
「申」は稲妻の伸びる姿を描いた象形文字です。
雷(いかづち)は
凄まじい生命エネルギーをもちますね。
天から地上に伸びる閃光とともに
落雷した場所では強烈なエネルギーがもたらされ、
気節(季節)が新しくなり
植物はぐんぐんと伸び出します。
雷鳴豪雨から一転、
天から眩い光が射し
地上で停滞していたものが一斉に動き出す様子は、
どんなにか怖しく、また、
有難きものであったことでしょう。
千変万化する夏空を眺めながら
「神」という文字を思い浮かべ、
昔の人々の大自然への畏敬の念を味わってみる・・・
そのような、感性が研ぎ澄まされる夕涼みはいかがでしょうか?
継続すればきっと、
奥底に眠る素晴らしい能力が目を覚まし、
新しい何かが始まることでしょう。