2017.08.15 慕情
蒼蒼たる夏山
響き渡る蝉の声と同居する
慈母の瞳の如き静寂は
72年前も今も変わらずに
私たちの身近にあります。
世界を見渡せば
それがどれほど尊く
また
薄氷の上に在る奇跡であることが
分かります。
ところで、
「日本は国家として唯一残っている自然崇拝の国」
であることをご存知でしょうか。
「人間もまた大自然の循環の一部であり
自然の一部として生まれ自然に還る。
肉体亡き後は生前の罪は消え
清明なる魂に戻るのみ」
という古代の死生観に基づいて
靖国神社も存在します。
一方、宗教では死後の世界があり、
生前の罪は肉体が亡くなった後も
続くと考えられています。
この相違が、靖国問題の根本にもあるのだということを
日本人として理解しておきましょう。
今年も、
首脳陣の靖国神社への参拝について
ニュースが伝えることでしょう。
私たちは一人の人間として、
今の日本の平和があるのは
国や家族を守るために亡くなられた
無数の御命の御蔭であることを強く自覚し、
御魂に深い感謝と哀悼の意を捧げ
恒久の平和を祈りたいと思います。