2020.01.6 謹んで新春のお慶びを申し上げます
「別是一乾坤(べつにこれ いちけんこん)」『従容録』
明けましておめでとう存じます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、当ブログ恒例となりました新春の禅語ですが、令和2年は『従容録(しょうようろく)』より「別是一乾坤」をお届けいたします。
「乾坤」とは「天地」「世界」の意。つまり「別是一乾坤」とは、今生きている世界のほかにもう一つ別の世界・別の天地があるという意味です。
その「もう一つの世界」はいつもそこに在るのですが、もしも分からない、考えたこともない・・・とすれば、それは、可と不可、善と悪、動と不動というような「二元対立の世界観」が染みついているために観えない・感じない・捉えられなくなっているのだと禅では考えます。
わたくしはこのブログでもしばしば、現在そして今後は「新次元の時代」であるとお伝えしています。それは、この「もう一つの世界」が顕在化する時代であるということでもあります。ドミノ倒しのように、はじめは現在のようにゆっくりと、やがて加速度が増して一気に、世界は刷新されてまいります。
そうなる前に、脳にインプットされた二元対立の世界観(思考習慣)から完全に抜け出し、本質を見抜く力を一層磨き、物心ともに自由自在の境地に至りましょう。
本年が皆様にとりまして素晴らしいお年でありますよう、
心よりお祈り申し上げております。